エイリアン誘拐:輝くものすべてが金ならず
スティーブン・M・グリア医学博士
著作権 1996年 (SiriusDisclosure のウェブサイトより)

1970年代の後半以降、UFOサブカルチャーおよび大衆メディアの中で、いわゆる「エイリアン誘拐(alien abductions)」の主題がかつてないほどの関心を集めてきました。絶え間なく流される書籍、ビデオ、映画、講演といったものが、私たちの意識の先端部にこの主題を据える役割を果たしてきました。アメリカ各地の多くの都市には自称「エイリアン誘拐支援グループ」があり、ますます多くのセラピストたちがエイリアン誘拐の被害者とされる人々に対して、カウンセリングと助言を与え始めています。
しかし私たちは、「エイリアン誘拐」よりもさらに奇妙な物事が進行中であることを知りました。この問題についての真実は、ET(地球外知性体)たちが女性をUFOに連れ去って赤ん坊をつくり、宇宙で培養していると考えることよりもはるかに異様なものです。
この現象と共に進行している実に異様な - そして恐ろしい - 事柄に分け入る前に、エイリアン誘拐の狂信者と熱烈な愛好家以外の誰にとっても明らかなことをまず述べておきます。輝くものすべてが金ならず、です。私たちは世間一般が考えるような単独の現象ではなく、多数多様な現象を扱おうとしているのです。
以下に述べることは、何かしらの稀な、人類と地球外知性体との直接コンタクトが起きた可能性を否定するものではありません。どうか、そのようには結論しないでいただきたいのです。人類と地球外知性体との直接コンタクトは、おそらく起きてきたことでしょう。しかしこれらの事例は、意図的に、また人間の愚かしさゆえに、偽物の金の山に隠されてきた純金塊のようなものなのです。それは一見すると同じに見え、同じように輝くかもしれません - しかしその違いはとても大きいのです。
これから私たちは、大いなるミステリー、意図的な闇の偽装行為、抑制のきかない人間の愚行、扇動された恐怖といったものの混合物に足を踏み入れます。これらはすべて渾然一体であり、一つの信念体系を成しています。この信念体系は、もしこれに挑む者があればその者にあらゆる筋から攻撃を加えるものです。もちろん、これから述べる見解が、多くの人々に「悪い知らせの使いに腹を立てる」保守的な反応を引き起こすだろうことを私はよく承知しています。しかし、私たちがそれらの僅かな金塊をますます増殖する偽物の金の山で永久に失ってしまわないように、読者には忍耐と偏見のない少しばかりの探求をお願いしたいと思います。
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この問題を理解し始めるためには、以下のことを学び、それに精通していなければなりません。
◆ 人間の心、精神、および人間の経験のあらゆる可能性。これには、一般に認められているものと、そうでないものの両方が含まれます。
◆ UFOの主題についての一般的知識。
◆ ごく少数の人間だけが知る、人間の手になる隠された外来技術の能力。とりわけ、UFO/ETI(地球外知性体)の主題を扱う秘密プロジェクトがマインド・コントロールと心理戦行動計画の中で用いる、逆行分析された(reverse-engineered)地球外技術を利用するもの。
◆ 人類および地球外知性体の能力と経験を考慮に入れた、拡張された宇宙観。これには、身体、心、非局在性/精神、その他に関係する能力と経験が含まれます。
人類-地球外知性体のコンタクトとされる事件の元資料および報告を調査するとき、私の推定では、コンタクトと思われる事例は全体の10パーセント未満にすぎません。残り90パーセントの事例は、以下に述べる現象の組み合わせとなっています。
◆ 誤認。別の異常経験が、エイリアンなるもののすべてに魅了された支配的大衆文化の中で「誘拐」に分類されています。これには、明晰夢、体外離脱、近似死体験、人類にあらざる(そうかといって地球外知性体でもない)他の実体との「アストラル体」遭遇、および類似現象に関係するいわゆる(そして間違って分類された)超常的経験が含まれます。人間の経験の可能性を拡張された宇宙観の中で考えることの必要性は、明らかでしょう。何が可能であるかについて知らなければ、ある経験に間違ったラベルを貼ってしまうのは、まったく容易に起こり得ることなのです。(読者は宇宙観のより綿密な扱いについて、スティーブン・M・グリア医師の『Extraterrestrials and the New Cosmology; 地球外生命体と新しい宇宙観』を参照されたいと思います)
これは、胸痛にたった一つの診断 - 心臓発作 - しか下さない医者とよく似ています。このような医者は、いわゆる適切な「鑑別診断」を欠くために、それが肺虚脱、肺感染症、大動脈瘤破裂、胸痛を引き起こす様々な胃腸障害、その他の疾患だったかもしれないにもかかわらず、すべての胸痛を心臓発作と誤診してしまいます。
一方この場合は、多くの研究者が「エイリアン誘拐色の眼鏡をかけている」ために、これらの一般には認められていない別の経験の多くを、誘拐と見なしてしまっています。可能性のある別の種類の経験を数多く考慮に入れた適切な「鑑別診断」を欠くならば、そのような経験はすべて誘拐に分類され、その経験者は「誘拐被害者」となってしまいます。上記した諸経験の調査においては、拡張された鑑別診断を行なう広い知見を得るために、その経験者に加えてその知識分野が必要です。そうしないと、私たちはこれからも多くの事例を誤診し続けることになります。
◆ つくり話、なりたがり、虚偽記憶症候群、および精神疾患もまた、混同された誘拐事例の一部を成しています。私たちは、その当事者が過去の重篤な精神病歴を偽っていたある有名な誘拐事件を知っています。別の事件では、ETにより妊娠させられたと主張していた「誘拐被害者」が、実は妊娠の原因となった性的関係を持っていたことを認めました。さて、これはUFOやエイリアン誘拐といった分野の支持者たちが話題にしたい事柄ではありません。しかし、これらの間違いを隠蔽することは、この研究分野にすでに多く見られる迷信、無知蒙昧、およびデマの度合いを悪化させるだけなのです。
◆ 一部の自称「誘拐被害者」および研究者たちの間に、幻覚剤の使用が認められると指摘されてきました。ただでさえ理解困難な状況が、向精神薬の介在によってさらに曖昧になるのは必然です。
◆ 最も重要なことですが、誤認されたコンタクト事例の90パーセント以上を占め、紛れもなく闇の人間に起源を持つ重大な部分があります。この領域こそが読者にとりきわめて異様かつ憂慮すべき部分でしょうし、この論説の残りの大部分もこの問題に充てられることになります。一般に誘拐および「誘拐症候群」と呼ばれる現象のほとんどは、闇の人間によるデマプロジェクトがつくり出したものなのです。使われる技術およびその使用動機となる行動計画のいずれもが、本当に憂慮すべき厄介な問題です。ほとんどの人々は、これから述べることを聞きたくないでしょう。しかし、私たちは真実が明らかになるときがきたと考えています。真実を聞けば、これ以上偽情報工作に操られることはなくなるのです。
(読者はスティーブン・M・グリア医師の『Unacknowledged; 認められざるもの』を参照されたいと思います。UFO/ET問題を扱う闇の人間による活動の性質について、多くの背景情報が述べられています)
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UFO/ETIの主題を扱う、現在および最近の闇のプロジェクトが持つ偽情報工作能力を理解するためには、1940年代(おそらくはそれ以前に遡る)に始まるUFO事件を歴史的に眺める必要があります。1940年代半ば(1947年ロズウェル、1948年アリゾナ州キングマン、その他)までには、進歩した地球外物体が獲得され、地球外技術の逆行分析(reverse-engineering)に関係する、とても深い闇につつまれた研究開発プロジェクトが生まれることになりました。この分野のほとんどの研究者は、ET輸送機が恒星間を「移動」するために利用するエネルギー発生(ゼロポイント)および推進システムに関心を注ぎましたが、その一方で進歩した地球外通信システムは概して無視されました。しかし、闇の人間の研究開発プロジェクトはそれを無視しませんでした。
もし、ET宇宙機が恒星間旅行にジェット燃料と内燃機関を使っていないのが明らかに本当なら、彼らが通信にAT&Tのマイクロ波、ラジオ波、または関連する電磁波を使っていないのも、同様に本当のはずです。なぜでしょうか? その理由は、光の速さ(毎秒186,000マイル)で進むこれらの電磁波も、恒星間距離をリアルタイムで効果的に通信するには遅すぎるからです。光の速さでさえ、ラジオ波が100光年の距離を進むのに100年かかります。これは、故郷惑星との間の往復会話が200年かかることを意味します。しかも、それは初めの会話だけに要する時間です。「こんにちは、管制センター。こちらはアルファ・ワン、ご機嫌いかがですか?」「こちらは管制センター、気分良好です。アルファ・ワン、そちらは?」生物学的生命体として数千年間生きる種族でない限り、ありきたりな会話さえ、関係者の全員が生きている間には完結しないでしょう!
ですから、進歩したET生命体が利用している通信システムは、線形的な光の速さに依存「しない」、進歩した非局在的技術(non-local technologies)を用いているのです。ETたちは、従来の正統(non-covert)な世界において人間の科学者が構想すらしていない物理法則を基礎とする技術を用いています。そしてこれらの技術は、心と思考に直接接続するのです。
実に多くの人々がET宇宙船を目撃し、次にそれが戻ってくるか、またはどちらかの方向に動けと念じると - すると驚いたことに、そのとおりになります。その理由が今述べたことなのです。ホログラムやテレビが200年前の人間にとり超自然的な魔法に見えたであろうように、これらの技術の能力は、20世紀後半の私たちの耳目に魔法のように映ります。(読者はこのことから、とても多くの「超常的」経験が間違ってUFO経験として報告されたり、またその逆のことが起きる理由を理解することができます)
さて、ET技術を逆行分析している資金豊富な闇の企業は、推進や基本的エネルギー発電に関することのみならず、すべてのシステムを眺めるでしょう。こうしてこの研究の結果として、UFO/ETIの事柄を扱う闇の組織はこれらの生命体の通信技術を解明し、不幸なことにそれをきわめて卑劣で悪質な、ある目的に応用しました。
ETの通信技術が一旦理解されるや、そのような技術がとりわけ偽情報工作にどのように使えるかを見てみる決定が下されました。なぜなら、UFO/ET問題を闇の中で扱うプロジェクトは、何よりも優先する課題として、秘密の継続、この主題についての彼らの独占的知識および制御の維持を欲したからです。
問題は、UFOが世界中で目撃され続けていることです。ゆえにこの問題を秘密にしておくためには、それをありふれた風景の中に隠さなければなりません。だからそのように隠すのです。
有用かつ効果的な偽情報工作の原則の一つは、環境を心理的に操作し、人々がたとえそれを見ても、見ているものが何であるか分からないようにすることです。別の原則は、類似した偽のおとりを拵え、それが - 戦略的に実行され演じられた暁には - 現実の現象を隠すか、少なくとも人々の関心を現実の出来事から逸らすようにすることです。さらにもう一つの原則は、ここに述べたすべての策略が失敗し、秘密が終わらされても、人々が現実のこととメモレックスとを混同し、闇のプロジェクトの行動計画のために易々と操作されるようにすることです。
このすべてがUFO分野で実行されており、この偽情報工作の取り組みの要となるのが、いわゆる「誘拐現象」なのです。
暫しこれを考えてみてください。ウィルバート・スミスが書き残したカナダ政府最高機密文書があり、それには、1950年時点の米国において、UFO問題が水爆の開発をも凌駕する最高度の機密であったと述べられています!
この1996年においてその秘密はさらに巨大であり、秘密を維持するために使われる資源の規模も1950年当時のそれと比べて桁違いに大きくなっています。それに加えて、この闇のプロジェクトが使える技術的資源には、ETの技術を逆行分析して獲得した作動可能な輸送機、非線形的通信能力、および「クローン」生命体が含まれています。このことから、この主題の秘密を維持するために途方もない資源が使われてきたことは理解に難くありません。
防諜活動に関わる誰もが知っていることですが、本当に役立つ偽情報には何らかの真実が含まれています。そのために、偽情報または出来事が標的の受け手にとりより信じられるものになります。いわゆるUFO「誘拐」の分野においては、偽物であるが信じられるエイリアン遭遇を偽装することにより、いくつかの目的が達せられます。
◆ 実際のET事象が、捏造され偽装された大量の事例の中で見失われます。先に述べたように、純金塊が偽物の金の山に負けるのです - 純度分析をすべきだと考える研究者はほとんどいません...
◆ 実際のET事象という「楽音」を、ますます信じがたい偽物の事象という「噪音」で圧倒することにより、民間の研究団体は偽の事例を追跡し、横道に逸れ、信用を失います。人間による闇の誘拐の被害者を騙すシナリオがでたらめで馬鹿げていればいるほど、一般の科学界と報道界は、ますますこの分野全体を無意味なものと見なします。このようにして、人間主導による闇の誘拐は民間UFO研究団体の中でおとりの役割を果たすのみならず、「主流」の科学界と報道界による本格的な探求を逸らす働きをします。まさに偽情報工作における巨匠の一筆であり、民間団体はそれをうのみにしてきたのです。
◆ 逆行分析されたET通信技術を、誘拐や類似の活動を通して偽情報工作に利用することは、そのようなシステムの有効性と信頼性を評価する実験にもなります。闇の軍事作戦がそのような「非致死性」兵器を、実験として一般市民に用いることなど考えられないと思う人は、冷戦時代に放射性物質の実験が、罪なき一般市民に対して秘密裏になされたことを思い起こしてください。1993年に、米国エネルギー省(前の原子力エネルギー委員会)とその長官ヘイゼル・オリアリーは文書を公開し、何が起きるかを見るだけのために罪なき一般市民にプルトニウム等の毒性放射性物質を故意に摂取させていた事実を公表しました。その中では、どのような影響があるかを見るために、ある孤児院の子供たちのオートミールに、実際にプルトニウムが混入されたことが報告されていました! その秘密のプルトニウム実験プロジェクトと同じ反社会的行き過ぎ行為が、民生部門において罪なき人々に対する偽装されたET誘拐、キャトル・ミューティレーションと呼ばれる現象(これも大部分は闇の人間の所業)、およびそれに関連する闇のプロジェクトとして、疑いもなく再現されているのです。私たちはこれを信じたくないかもしれません。なぜなら、それは恐ろしすぎるからです。しかし、私たちが現実から目を背けている時間が長ければ長いほど、私たちは騙され、心と感情を操作され、安易な破滅への道をますます進んでいくことになります。
◆ 最も憂慮すべきことは、誘拐やその類のことを扱う、こうした闇の人間によるプロジェクトの背後にあるように見える、動機と行動計画です。上記した逸らしのおとりとしての価値はさておき、捏造された人間主導の誘拐経験は、その内容において明らかに否定的であり、排外的であり、恐怖を引き起こし、怒りを誘発します。何のためでしょうか? もしかすると、「誘拐被害者たち」と、彼らの恐ろしい経験を本、ビデオ、テレビ特集番組、映画などを通して知った数百万人の人々の両方に、「エイリアンの存在」を憎悪させ、将来いつかの時点で惑星間戦争をするために必要な犠牲を容認させる準備ではないのでしょうか? そうであれば、そのような「スターウォーズ」のシナリオから利益を得るのは誰でしょうか? 軍産複合体(military-industrial complex)です。五つ星将軍にして保守的な共和党大統領であったアイク・アイゼンハワーその人が私たちに警告した、まさにその利益集団なのです。結局のところ、典型的な心理戦の用法は、一般市民に敵を憎悪させ、敵と戦うためにはどのような犠牲をも厭わなくなるように人々を駆り立てることに関係していました(現在もそうです)。
今私たちはそのように操作され、惑星間戦争をするための能力の構築に使われる出費 - 世界経済から数兆ドル規模の金が引き出されるでしょう - を、集団で容認することになるのではないでしょうか?
実のところ、状況はこれよりもさらに悪いように思われます。
私たちが誘拐プログラムに関係する何人かの人脈、性癖、および信条を調査して分かったことは、彼らの一途な取り組みには明白な終末論への傾倒が見られることです。これは、行動計画の一部が異様な宗教的目的のためにあることを意味しています。すなわち、悪魔をETの姿で蘇らせ、彼らに対する「聖戦」を煽り立て、世界の終末を迎えるということです。これが異様で信じがたいものであることを、私はよく承知しています(私が最初にそのことに気付いたとき、それを受け入れることは非常に困難でした)。しかしそれは、ET問題全体の根底にあるきわめて深く暗い、恐ろしい意味合いの一つなのです。千年紀の変わり目に世界の終末が訪れるのを待ち焦がれる輩にとり、人類と宇宙からやってくる邪悪な侵略者との間に「最後の戦争」をつくり上げること以上に望ましいものはあるでしょうか? 公平な科学者または慈善家であることを売り物にするUFOサブカルチャーの少なからぬ人々が、このパラダイムに固執しています。そしてそれを実現させるために、周到な行動がとられているのです。
一度私は、この主題に関心を持つある外国の国家元首と会う機会を持ちました。会合は1時間半から2時間に及びましたが、私を戦慄させたのは、この指導者が誘拐についての知識を広めることで、「エイリアン」の悪意に満ちた操作の行動計画を世界に気付かせようと、可能なあらゆることをしていたことでした! さらに悪いことに、私ははっきりとこう打ち明けられました。アダムとイブ以来の人類の歴史におけるあらゆる挫折、あらゆる国際紛争は、「エイリアン」による非道な操作の結果であり、人間の持つ可能性が達成されなかった真の原因もそれであったと! ほぼ1時間半の間丁重に聴いた後で、私はこの指導者に、これは私たちが評価した状況とまったく異なるものであると知らせました。
後日、私はこの人物が過激な宗教団体とつながりのあることを知りました。また、この人物は同じような誘拐「研究」の指導者および後援者のネットワークにも関係しており、そのネットワークは、目下の宗教的パラダイムに適合させるためにETを悪魔化する、異様な終末論の宗教団体とつながっていました。そして、このすべてをつなぎ止めておくものが、誘拐「現象」なのです。
もし読者がこれでも心配ないというなら、自分に脈があるか調べた方がよいでしょう。
さて、これらの異様な信念が闇のプログラムの基盤を成すのか、それとも単にそれらの意図的な派生物なのかは不明です。つまり、これらの指導者や支援者たちは、誘拐や動物切断を扱う闇のプロジェクトにより操作されてこのような評価に至り、誘拐の「現実」を「終末」に関わる彼らの信念体系に組み入れる方法を編み出していることもあり得ます。そのような人々は、自らが操作の被害者であるとも言え、その宗教的信念を考慮するなら、「誘拐症候群」の「内容」に予想どおり反応しているのです。
それでも、誘拐現象のすべてに体現される騙し、捏造、操作は効果的です。なぜなら、悲しいかな、たいていの人間は騙されやすく、特に「侵略」の恐怖をかき立てる操作には無防備だからです。穴居人から部族の時代を経、1990年代のボスニア戦争に至るまで、世界中の人々が抱いてきた基本的な恐怖の一つは、侵略および(偶然ではなく)侵略者による女性と子供の誘拐の恐怖です。それはとても基本的な恐怖であるため、容易に操作されます。古代に共有された歴史と人類の意識に根差す誘拐というこの原初の恐怖は、巧みに操作され、地球外生命体の恐怖を煽るために利用されていると言えるでしょう。
私たちは集団として、あまりにも易々とこの罠にはまってきました。
UFOサブカルチャーの中でつくられた用語 - 「エイリアンによる誘拐(abduction by aliens)」 - さえも、本質的に排外的であり、ETの存在について客観的事実により保証されない大胆な結論を下しています。これは私たちが知っていることですが、人間を操作する闇のプロジェクトの能力について調査した人々が、この可能性をUFO界に対して指摘しようとしたところ、彼らは沈黙させられ、最終的には行事から追放されました。誘拐シナリオの狂信者たちは、逆行分析されたET技術のすべてを利用して「エイリアン誘拐」を偽装することできる、闇に隠れた能力が存在すること(またそれが数十年間存在していること)を信じたくないのです。
どうしたらこれらの能力について知ることができるのでしょうか? 調査、研究、これらの技術に関わった博識な人々との面談、それに自らの直接経験です。私たちは3年から4年をかけて、電子的マインド・コントロールとその関連技術の分野に関係する、最高機密取扱許可を持つ人物たちと面談をしてきました。私たちが知り得たことは、将校W-1の発言に最もよく要約されています。「そうした技術は存在しています。開発済みであり、取り出してすぐに使える状態にあります。それは小型トラックに組み込むことができますし、市中のアンテナに取り付けることもできます。それは完全に一つの経験を誘発することができます。もし望むなら、標的にした個人 - または人々のグループ - が彼らだけの神(God)と会話をするように仕向けることもできます。彼らはそれを現実だと信じ込むでしょう。そして本物の嘘発見器を通過します。なぜなら、彼らにとってそれは現実のことだからです...」
私たちは、特殊な準軍事的組織にいて「誘拐者」だった人々を確認しています。彼らは3日間にわたる化学的「洗脳解除」を受けたにもかかわらず、記憶を呼び戻しました。つまり、これらの人々は異質の技術を使って入念に捏造された嘘の中で、民間人に対する「誘拐者」として利用されたのです。これらの人間はその誘拐者だったのであり、地球外知性体ではありませんでした。しかし、ETから獲得した逆行分析の技術がとても優れているため、これほど巧妙な捏造があることを知らなかったなら、人はいつまでも騙されるでしょう。
そして、これも信じがたいことですが、これらのプロジェクトは人間(および動物)の体内に「移植物(インプラント)」を埋め込む能力を、数十年間保持してきたのです。その目的は、追跡や偵察にとどまらず、特定の経験を誘発することにありました。
さらに悪いことに、これらの能力は、この問題について世界の指導者たちを「誘拐」し、脅迫し、騙すために使われてきました。特に、指導者たちを操作し、これらのプログラムの秘密を維持させるためにそれが使われてきたのです。
具体的に述べましょう。かつて「重要な」世界的指導者であったある人物が、米国大統領、ソ連国家元首などと共に、UFO/ETの主題に関する公開を計画したことがありました。闇の勢力はこれを阻止するため、この指導者の誘拐を画策しました。指導者の友人であり、自身も一国の国家元首であった一人の直接証人が、この誘拐の詳細を私に語ってくれたのです。
冷戦の終結と共にUFO情報を世界に公開するという、この世界の指導者たちの計画を阻止するためには、彼らに恐怖を与えるのが効果的でした。この世界的指導者と、その友人にして国家元首であり、これを私に語ってくれた人物は、両人ともその出来事が闇の人間の仕業であるとは知りませんでした。彼らは、それが本当のエイリアン誘拐だと思ったのです!
そして、これらの偽物のエイリアンは? この世界的指導者に与えられたメッセージは、こうでした。「私たちの存在を世界に公開する計画を中止しなさい。そうしないと、私たちはこの計画に関わるあらゆる指導者を誘拐することができますし、そうするでしょう...」実に好都合でした。この同じ時期、ベルギーにおいてはET宇宙機の目撃多発現象が起きていましたし、間もなくメキシコの火山帯とメキシコ市でもそれが起きようとしていました。しかし、その事実にもかかわらず、私たちはETたちが彼らの存在を隠すために一人の世界的指導者を誘拐したと信じるようになったのです!
これは「一発の原子爆弾がホワイトハウスで爆発した」ようであり、そのためにこの主題に関する公開を実現させる計画は、直ちに、永久に、止めさせられた、そう私は聞かされました。[訳者註: グリア博士の著書『Hidden Truth, Forbidden Knowledge』のp.129 - 130に詳しい記述があり、世界的指導者は国連事務総長のペレス・デ・クエヤルだったと記されています]
最近私は、ある研究者グループのことを知りましたが、彼らはカリフォルニア州における婦人の「誘拐」に関与していた一人の闇の工作員を独自に確認していました。そしてこの工作員は、偶然ではなく、あの「エイリアン誘拐」があった夜にその世界的指導者の警護特務隊にいたのです。ここにどのような行動計画があるのか、いかに私たちのすべてが操作され「誘拐症候群」の信者にさせられているか、そして私たちの指導者たちが脅迫され沈黙に追いやられているか、それを理解するのにロケット科学者は要りません。
この情報が、地球外生命体が地球を訪れていると考えることに比べて(さえ)はるかに受け入れがたいものであることを、私は理解しています。しかし、そこが重要な点なのです。これらの闇のプロジェクトはあまりにも異様かつ反社会的であるために、そのこと自体がそれらの最良の覆いになっています。誰がそれを信じるでしょうか? こうして、この主題についての一般社会の印象と考えを操作することにより、私たちはこの現象全体を嫌悪し拒否するか、そうでなければ訪問者たちに怒りと憎悪を向けるように仕向けられます。実に好都合です...
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民間研究団体は、今こそこの問題を真剣に考えるときです。私たちは自らよく調査し、厳しい質問を発しなければなりません。私たちは闇の人間の本当の能力と、それが人間により引き起こされる誘拐にどのように折り込まれるのかに関して、熟知しなければなりません。私たちはより自制的で注意深くなければならず、いわゆる「エイリアンの行動計画」に関しての大まかで偏執的な声明を回避しなければなりません。そのような思い込みのもとになった出来事は、まさしく人間に起源を持つものかもしれないからです。
私たちは、闇の能力、闇の逆行分析プロジェクト、および闇の人間による誘拐の直接証人たちから学んだことを踏まえて、「エイリアン誘拐」症候群と現在は記述されるものの全体像を、もう一度綿密に見直す必要があります。私が思うに、この問題についてのデータベース全体が、ET/人間の相互作用のみならず、先に述べた他の諸経験、そして最も重要なことですが、闇の人間の能力と偽情報工作プログラムを含む、より包括的な宇宙観を用いて今一度分解され、再構築されなければなりません。
輝くものすべてが金ならずであり、私たちの指導者たちと一般社会がこの事実に気付くかどうかで、私たちが操作されて将来の惑星間紛争に向かうのか、またはその代わりに、将来の理性的で平和的な関与を選ぶのかが決まるのかもしれません。
地球のため、また私たちに続く後の世代のために、私たちは平和を選ぶだけの賢明さを持ちたいものです。
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スティーブン・M・グリア 医師
CSETI(地球外知性体研究センター)責任者
1996年11月5日